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旅と文具とカフェめぐり

TACCIA浮世絵インク・北斎錆緑

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「浮世絵インク」シリーズ・北斎錆緑を買い求めました。

浮世絵の色から着想を得たというTACCIAさんの「浮世絵インク」シリーズ。 第一弾の販売は、葛飾北斎4色と東洲斎写楽4色の全8色とのこと。

もともと、浮世絵が好きなこともあり、浮世絵と万年筆インクという、好きなもの同士の組み合わせが、以前から、気になっていたのです。

先日、ナガサワ文具センターさんが、浮世絵インクを入荷されたとのツイートをTL上で拝見して、早速、お店へ。

実際のインク見本を見比べながら、少し迷ったものの、深緑系の「北斎錆緑(ほくさいさびみどり)」を選びました。

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名前の由来となったのは、インク箱にも使われている、葛飾北斎の出世作・冨嶽三十六景の一枚、「隅田川関屋の里」。

遠くにそびえる赤富士をさらに映えさせる、堤防の松の木。

「北斎錆緑」は、浮世絵での馬の疾走感と対照的に配置された、落ち着いた色味の木々の緑の色なのですね。(浮世絵全体図は下記リンクページに)

ちなみに、「隅田川関屋の里」に描かれているのは、現在の京成線・関屋駅の周辺だそうですよ。

www.adachi-hanga.com

こちらは、ニーモシネにガラスペンで書いてみたものです。

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黒寄りの、とても濃い緑ですね。

インクフローが多めだと、黒っぽくなって、インクフロー少なめだと、明るめの緑が顔を出す感じでしょうか。

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ほぼ日手帳の余っていたページにも書いてみました。

同じインクでも、書いた紙の紙質や、インクの出によって、字の発色が変わってくるのも、万年筆インクの楽しみですよね。

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ほぼ日手帳に使われているトモエリバーだと、緑の発色が多めな印象です。

落ち着いた濃緑は、目にもやさしいですね。

黒インクで書いた字でページを埋めると暗過ぎるかな?というときも、こういう色だと、適度に彩度もあって、いいのではないかと。

私などは、ページを字で埋めるのが好きなので、特に、明るすぎず(目がちかちかします・・・)、暗すぎないインクを買い求める傾向があるかも知れません。

浮世絵の中でも、広重が好きで、よく「江戸百景・展」などを見に行っていたので、関連本も持っているのですが、北斎は、赤富士など何度か展覧会で見たことがあっても、グッズって持ってたかしら?と考えて。

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そういえば、葛飾北斎&PEANUTSの一筆箋セットを持っていたことを思い出しました。(一筆箋とメモのセットです)

赤富士と並んで有名な、北斎の「冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏」。 スヌーピーは、この“The Great Wave”に、果敢にもサーフィンで挑んでますが・・・だいじょうぶ?

こちらのメモに使われている紙(たぶん、ふつうの中性紙)だと、黒よりも、緑の発色がかなり強めになるようです。

前々回の記事に書いた「京の音・秘色(ひそく)」に引き続き、またまた、緑系のインクを買い求めたわけですが。

青系、特に藍色系のインクも好きで、よく使っているのですけれど、衝動的に欲しくなるのが、緑系なのかも知れないですね。