久しぶりにコミックスを買いました。
もっぱら、コミックスは電子書籍で買うことが多かったのですが、先日、TLで見かけたコミックスが気になって、紙の本で3巻セットを予約。
昨日、手元に届きました。
「Veil」です。
Kotteri!さん作のオールカラーのショートコミックとイラストレーションが収録されています。
どこか遠い、東欧や北欧を思いおこさせる寒い国の、「彼女」と「彼」の物語。
もとは、同人誌即売会・コミティアで販売された作品だったそうで。
昨年、出版社から、1・2巻同時発売されました。
そして、昨日、最新刊の3巻が発売。
◆◆◆
ふとしたことから、同僚として、警察に勤めることになった二人。
けれど、お仕事のお話は全然出てこなくて。
むしろ、二人のなにげない日々のやりとりを描いたショートコミックを読んだり、
ファッション雑誌から抜け出してきたような「彼女」のイラストレーションを、
一枚一枚、ページを繰りながら眺めているうち…
いつのまにか、Veilの世界に取り込まれ、洒脱でキュートな時間をたっぷり味わっている、そんな感じ。
二人の台詞や、舞台など、まるで、昔のフランス映画のよう。
同僚以上、恋人未満。
でも、お互いを大事な存在だと思っている、そんな二人の微妙な距離感も、
一緒に過ごす穏やかな時間も、とても微笑ましいし、うらやましい。
「彼」は「彼女」のことを、こわれそうな砂糖菓子のように、そっと大切に扱おうとしているけれど…
「彼女」はちゃんとした大人だし、杖を持って、どこへでも自由に歩き回れるし。
でも、ときどき、ピュアで世間知らずの、お嬢様な部分も垣間見えて。
ふたりの間でかわされる、ウィットに富んだ、センスある台詞も好き。
◆◆◆
当初、既刊を今すぐ読めるからと、電子書籍で購入しようか迷ったのですが、紙の本にして良かった!
表紙の手触り、間に綴じこまれた、透け模様のある色紙(いろがみ)など、丁寧な造りの本になっていて。
これは、絶対、紙の本にして正解だったなあ、と思いました。
最近、ミステリ小説などは、紙の本で買っていたけれど、やはり、文字のみのモノクロページでは味わえない、オールカラーのコミックス本ならではの、楽しみがありますね。
ページを繰るたび、華やかで素敵な世界が目に飛び込んできて。
まさに至福の時間を味合わせてくれました。
◆◆◆
紅茶を飲みながら、また何度も、大事に読み返そうと思います。
…
試し読みもできます