京都の文具店TAGで、インク「京の音・秘色」を買い求めました。
先日の京都・日帰り旅行の折、初めて立ち寄ったスマート珈琲店で美味しいコーヒーとホットケーキを頂いて。
店を出たあと、寺町商店街をぶらぶら歩いてみようかと思っていたら、すぐそこに、「文具店tag寺町三条店」が。
TAGさんは、京都の文具店ならではの、和のオリジナルインクを出してらっしゃるお店ということで。
以前から、一度行ってみたいなあと思っていたのですが、まさか、こんな偶然の出会いになるとは。
新しいインクをお迎えする予定は全然なくて、京都へ向かうために家を出発したときには、予想もしてなかったことなのですが…
でも、これも縁ですよね!
と、そういうことにして、店頭で試筆させて頂いた、いくつものオリジナルインクの中から、こちらの「秘色」を選びました。
インクの説明によると、「秘色(ひそく)」とは、「青磁器の色のような淡い緑色」のことだそう。
確かに、うちにも、結婚祝いで頂いた、桐箱入りの青磁器の花瓶がありますが、こういう淡い緑色をしています。
あれは、焼き物にしか出せない神秘的で微妙な色合いなのですね。
こちらは、リスシオワンに書いてみたもの。
文具店tag寺町三条店の店舗一階は、外国人観光客向けに、和風の品揃えをされているのですが、京都らしいお土産をと思って、インクとともに買い求めたのが、一緒に写真に写っている筆箱。
京都の和紙店の友禅和紙をあしらった筆箱です。
奇しくも、インクとよく似た色合いのものをセレクトしていたことに、帰宅してから気づいた次第です。(たぶん、こういう色味がもともと好きで、つい、引き寄せられてしまうのかと…)
このインクは、「灰みを帯びた青緑色」というだけあって、明るい緑色の葉の色とは全然違って、葉蔭のような色合いです。でも、暗くはないんですよね。
グレイッシュというのでしょうか。ちょっと不思議な色のインクです。
もともと、青系でも、グレイッシュブルーとか好きなんですけども。
彩度が抑えられているため、落ち着いた色味のインクは、目にうるさくありません。
上が、私の手持ちの紙の中で、インクの本来の色味が一番出るなあと思っているニーモシネ。
下がクリーム紙のLIFEノーブルノートに書いたもの。(現在、ゲーム用メモノートとして活躍中です)
こうして改めて並べてみると、このインクは、クリーム紙に書くと、さらにクラシカルで、どこかノスタルジックで郷愁を誘う色合いになる気がします。
ぱきっとした鮮やかな青インクも好きなのですが、時に、こういう、やさしい色のインクは、ノートに字を書き綴るだけで、心を癒してくれる、そんな存在にも思えるのです。