台湾の川面のゆらぎを表現したインクを買いました。
最近の文具人気のおかげで、欧米有名メーカーだけでなく、いろいろな国の文具が日本でも購入できるようになりましたね。
そんな中、私が初めて購入した台湾の万年筆インクが、藍濃道具屋(Lennon tool Bar) の「 滬尾(ホベー)」でした。
藍濃道具屋(レンノン・ツール・バー)は「台湾のベニス」と呼ばれている淡水(ダンシュイ)で2014年に創業されたそうです。
もとは藍染め屋さんだったとか。
藍染め屋さんらしく、藍染が作り出す美しい色の濃淡や、色のゆらぎが表現されているのが、レンノン・ツール・バーのインクの特徴かもしれません。
私は万年筆インクは、ぱきっとした青や、黒に近い青、そのほか藍色というか色褪せたジーンズみたいな色が好みで、つい、よく似た色ばかり買い集めてしまうのですが。
(神戸派商店さんの万年筆専用紙「Liscio-1(リスシオ・ワン)」に筆記しています)
今回、レンノン・ツール・バーのインクのなかで、どれを買おうかなあと選んでいたとき、一番好みの色だったのが、「 滬尾(ホベー)」でした。
深みのある藍色です。
目にやさしい落ち着いた青で、静かにたゆたう水面を思わせます。
インクを入れたのは、前回記事に書いたTWISBIの「ダイヤモンド580ホワイトローズゴールド2」。
もともと、この万年筆に入れるためのインクを探していて。
(万年筆で書いた文字の下にはガラスペンでくるくると線を引いてみています)
同じ台湾つながりで、「 滬尾(ホベー)」を選んでみたのでした。
私は台湾を訪れたことはないですが、私が小さい頃、亡き父が仕事で半年くらい台湾出張していたことがありました。
当時の台湾はまだ今のような都会ではなく、昔の日本の田舎のようなのんびりした場所だったとか。
そんな話をよく聞かされていたので、台湾の街を流れる川の様子を思い浮かべながら字を書き綴っていると、どこか懐かしさのようなものを感じるのです。