天の色、「あまいろ」と名付けられたインクを買いました。
色彩雫のインクは、山葡萄についで2つ目です。
氷河の色は青い
当初は、ペリカンのターコイズを使ってみたくて、購入するつもりでいたんですが、あいにく在庫が無いということで。その代わりに、よく似た色もありますよと、インク見本帳を見せて頂いていたときに、この「天色」の爽やかな青が目に入って。
スカイブルーというか、むしろ、ぱきっと音がしそうなアイスブルー。
この色を見て、私が連想したのは、氷河の青でした。氷河の氷は青いのだと、何かで読んだのを、この色を見て思い出して。
「雪の結晶が溶けたものに圧力がかかって出来た氷河の氷は、透明度が高いので、青い光だけを反射し、他の色は吸収してしまうから」なのだとか。(パタゴニアの氷河がこんなに美しい青があると気付かせてくれた | Gigazineより)
書いた文字を拡大してみました。紙は満寿屋のミニ原稿用紙です。インクの濃淡も、アイスブルー。
でも「天色」なのですから、とても明るい空の色、と言うべきなのでしょう。
どちらかといえば、こういう涼しげな色は夏向けかも知れませんが、むしろ、空気が凍りつきそうな冬の澄んだ空こそ、空の青が目に沁みるほどに感じるのかも知れません。
デネルのノートにも書いてみました。
青インクといえば、今まではブルーブラック系で書くことが多かったんですが、かちっとしたブルーブラックで書くのとはまた違って、ぱっと目を引く明るさとともに、カジュアルさもあるので、こういう色でメモを書き付けていくのも楽しいですね。
今回は中字の万年筆に入れてみましたが、これだけインクの彩度が鮮やかだと、細字でも十分、くっきりとした天空の青で文字が書けると思います。カクノの青いろキャップに入れてみると、可愛いんじゃないかな?なんて、ふと思ったり。
カクノは1000円であれだけの優秀な書き味ですから、インクのお試し用に何本か持っていても良いですよね。
とはいえ、現状では、カクノは(まだ)きみどりキャップ1本しか持っていなくて、すでにキャップの色に合わせて、SOLライトグリーンを入れて使っているので。 (こうなると、他のキャップの色も欲しくなってくるなあ・・・)
青系インクのいろみほん
手持ちのインクを使って、色見本を作ってみました。
以前、緑系インクの色見本を作ったときの、ニーモシネのページが残っていたので、その下に。すべてガラスペンで書いたものです。
モンブランの旧ブルーブラックがかなり黒く見えますが、万年筆に入れると、もう少し明るい色味です。
ブングボックスさんの瑠璃~海色は、購入してすぐの頃は、「天色」に近い、鮮やかな海の青、というイメージだったんですけど、時間が経って水分が蒸発したのか、かなり落ち着いてきたような・・・。でも、このくらいの色味も好きですよ。
年中、愛用している神戸インク物語の摩耶ラピスも明るい青ですが、実際は青紫っぽくもあるので、天色ほどの鮮やかさがある青インクは初めてです。
こちらは、前回の記事に書いた「紳士なノート」に、天色を入れた万年筆で書いたもの。
一番上の写真、満寿屋のミニ原稿用紙や、ニーモシネは白っぽい紙の色をしていますが、このPremium C.D. NOTEBOOKはクリーム紙。それでも、はっきりと主張する鮮やかな水色が、むしろ潔いほど。
澄み切った空の色で、文字を書き綴っていると、気持ちも晴れ晴れとしてきそうです。
この季節、空はどんよりと曇りがちになることも多いので、せめてノートの上で、空の青を楽しむ、というのはどうでしょう?