先日、我が家にもカクノさんがやってきました。とはいえ、「角野さん」ではありません。
kakunoさんとは、先月、パイロットから発売になったばかりの、ペン先には可愛い顔までついてる万年筆です。
この、スマイルマークがなんとも可愛いじゃないですか!
1050円というお値段で、この書きやすさなら、万年筆を一度も握ったことのない若い皆さんにも、万年筆を手に取ってもらいやすくなるんじゃないかしら?なんて思ったりもして。
ボールペンよりはお高いけど、それでも、LAMYよりお安いし、お手ごろ価格ですよね。
文房具さんで販売されているときは、こんなカンジ。パッケージもポップな色使いで、「kakuno」のロゴも目立ってます。
字幅はF(細字)とM(中字)の2種類があります。
私は、Fを選んでみました。
大きな字を書く機会より、ほぼ日手帳やトラベラーズノートなどに、こまごま書き付けることが多いので。(実際にkakunoさんで字を書いてみた様子は、次回記事で紹介しますね)
「細字(ほそじ)」と、かなが振ってありますが、中に同梱されている「使い方」ペーパーにも、みんな、振り仮名がふってあります。つまり、それだけ、低学年の子供さんもkakunoさんの対象になってるということですよね。
kakunoさん、責任じゅうだい!(笑)
以前、NHKの番組『恋する雑貨』で、ドイツを旅していたときに、ドイツの小学校では、授業で万年筆を使って字の練習をするとは以前から聞いてはいたけれど、初めて、番組でその様子を見ることが出来たんですよね。わんぱくそうな男の子も、指をインクだらけにして、お気に入りのマイ万年筆をぎゅっと握ってる。
大人になってからも、小学校のときに授業で使っていたマイ万年筆は、どれだけ軸が汚れようがキャップが割れかけていようが、やっぱり、みんな大事に、小さいときからの「相棒」を自慢げに愛用してる様子が映っていました。
日本でも小学校で習字の時間があるけれど、そのときから愛用の筆を大人になっても使ってます・・・なんて人も、いるにはいるかもしれないけど、筆はあまり一般的じゃないし、実用的な筆記具じゃないですもんね。
もっと日常使いできるような、ドイツの万年筆のように大人になっても使い続けることができるような、そんな筆記具が日本の子供たちにもあればいいよね。
インクが出なくなったら、すぐに、ぽいっと捨てちゃう、使い捨てじゃなくて、小学校の習字の時間も大好きな男の子や女の子にラブレターを書いたときも、いつも、この「相棒」でいろんな言葉を書いてきたんだよ、って言えるような、そんな存在が。
kakunoさんてば、こんな可愛い顔をしていながら、じつは結構、だいじな使命を背負っていたりするのかも?
私も、中学生から大学生の頃まで、手紙を書くときは、いつも万年筆を使っていました。何となく、手紙って、ボールペンで書くものじゃないな、って当時から思っていて。
それこそ、700円くらいで買った格安の万年筆でしたが、ブルーブラックのインク・カートリッジを入れて、ずっと愛用していたんですよ。あいにく、新しいカートリッジを入れても、インクが出なくなってしまって、処分してしまったんですが、今、思えば、捨てずに残しておけば良かったなあ。
kakunoさんの話に戻りまして・・・
キャップの色は、ピンク、ライトグリーン、ブルー、オレンジ、グレー、レッドの6色が展開されています。
私が選んだのは、ライトグリーン。普段なら、きっと、オレンジを選んでいたと思うんですけど。
というのも・・・
実は、kakunoさんを買う予定は、当初、全く無かったんです。
発売日当日、万年筆好きな皆様が、お買いになったkakunoさんの写真を拝見しながら、可愛いなあ、でも、大物を買ったばかりだし、万年筆は当分、買うつもりはないしなあ、と。(この大物の話は、また後日・・・)
それが、発売日から一週間ほど経ったある日。ふと、この前買ったインクを、ライトグリーンのkakunoさんに入れたら、ぴったりじゃない?ということに気づいてしまいまして。
ちょうど、amazonを見たら、ライトグリーンの在庫がある~。・・・すぐに、ぽちってしまいました(^^;
まあ、1050円というお値段なので、衝動買いしちゃったとはいえ、(他の万年筆と比べたら)お財布にも優しいんですけどね。
そうして、突然、我が家にお越しになったkakunoさん。
kakunoさんを買うきっかけになったインクのことや、インクを入れて書いたときの様子は、次回記事につづきます。