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Premium C.D. NOTEBOOK

紳士なノート

以前から噂に聞いていた、アピカのPremium C.D. NOTEBOOK、いわゆる紳士なノートを使い始めました。

紳士なノートは滑らかな書き味

何が「紳士」かというと、(私は外してしまいましたが)巻かれている帯に、シルクハットをかぶった英国紳士風な男性の横顔が描かれているから。

「シルクのように滑らかな書き味を楽しんでほしい」という謳い文句だけあって、Premium C.D. NOTEBOOKは万年筆で書いてもなかなかに優秀だと聞き、ずっと欲しいノートの候補に入っていたんです。

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表紙の佇まいはとてもクラシカル。「アピカの前身、日本ノート時代から使われている飾り罫」をベースにしているというだけあって、風格と伝統を感じます。

写真では分かりづらいですが、表紙には、きらきらと、ラメが入っていて綺麗なんです。フランス製の高級紙「キュリアスメタル」を使用しているそうです。

C.D. NOTEBOOKの金文字ロゴタイトルも、浮き出し加工が施されていて、表紙からしても、とても高級感溢れるノートになっています。

私が購入したのは、A5サイズでクリーム上質紙の横罫タイプ。クリーム色の紙、大好きなんです。目にも優しいですよね。

横罫の他には、方眼罫・無地もあり、クリーム紙以外には、ホワイトペーパー(上質紙)のタイプもありました。ノートサイズも、A4やB5など、いろいろと展開されているようですね。

紳士なノートに書いてみました

早速、期待満々で、Premium C.D. NOTEBOOKに万年筆で書いてみました。

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出典;『艸木虫魚』薄田 泣菫・著

このページで使っているインクはPen and message.さんの「朔」。

【過去記事】月のない夜のインク「朔」

Premium C.D. NOTEBOOKの紙面は、インクが滲むこともなく、書き心地にこだわっているノートだけあって、確かに万年筆でも、とても書きやすいですね。つるつるし過ぎず、適度にざらつきもあって、ペンの引っかかりが丁度良い具合。

ノートの製本方法は糸かがり綴じなので、パタンと180度開きます。これも大事ポイント。

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拡大してみました。インクののりも良い紙です。発色も綺麗。文字をシャープに見せてくれます。

このページは、すでに万年筆で書いたページの裏に書いたものですが、これだけ拡大しても、うっすら裏のページに何か書いたみたい、というのが分かるくらいで、裏写りすることもなく、筆記のジャマにもなりません。

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こちらが、前のページ、つまり、さきほどの裏にあたるページです。

Pen and message.さんの朔はブルーブラック系の濃い色で、万年筆は中字ですが、それでもインクの裏抜けは全然見られません。

一方、こちらのページで使用しているインクは、パイロットの色彩雫。同様にインクが滲むこともなく、さきほど見て頂いたように、裏面ページでは裏抜けも裏写りもありませんでした。

つまり、セーラー系インクとパイロット系インクなら、(たぶん)ノートの両面使用可能、ということですよね。

手持ちのインクは、神戸インク物語をはじめ、文具店のオリジナルインク、つまり、セーラー系が多いので、これは嬉しいなあ。

インクが裏抜けする場合は、ページの片面しか使わないことも多いんですが、これだけ優秀なら、どの万年筆&インクでも普通に両面使っていけそうです。なんてストレスフリー。

プレミアムな気分が味わえます

Premium C.D. NOTEBOOKはページ数も多いですし、じっくり万年筆で書き込んでいけそうな定番ノートとして、私の中では急浮上中。

1000円以下で、これだけ優秀なら、気兼ねなく使えます。(1000円以下なら、お安いノート、という感覚が、すでに少し一般的な感覚から外れているかも知れませんが・・・。でも、万年筆での書き心地の良さを求めると、どうしても、紙にはこだわってしまいます)

Premium C.D. NOTEBOOKの、表紙のクラシカル&キラキラも、結構好きだったり。まさに、プレミアムな感じがします。1000円以下で、こんなプレミアム気分が味わえるなら、お安いものですよね。(え? まだ一般人の感覚からズレてる?)

ただ、これだけ優秀なPremium C.D. NOTEBOOKなんですが、欲を言えば、横罫は7mm幅なので、中字で書くと少し余裕がありすぎなんですよね。現在、一番使い勝手が良い横罫は、私としてはモレスキンのルールドでおなじみの6mm幅。なので、あと1mm細ければ最高なんだけどなあ。

・・・あ、中字じゃなく、太字のBとかなら、Premium C.D. NOTEBOOKの7mm幅がもっと書きやすいのかな?

今まで、手持ちの万年筆の中で一番太いペン先は中字のMだったので(ペリカーノ・ジュニア除く)、もしかして、これは太字で書けば、もっと快適に書けるんじゃ・・・。(悪魔の囁き)

以前はあまり興味が無かった太字なんですが、ここ最近、Bや3Bという未知の世界にも興味が出てきて、ちょっと気になっているんですよ。

なので、来年こそは、いよいよ太字にも手を出して、さらなる万年筆沼にどっぷり・・・なんて、早々と来年の展望を思い描いてみたり。

ともあれ、Premium C.D. NOTEBOOKという、万年筆には心強い味方が仲間入りしてくれたので、ますます、万年筆ライフが充実しそうです。