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旅と文具とカフェめぐり

Dainel~フランスと日本の紙で出来たノート

Dainel デネル

表紙がスエード調の小さなノートを買いました。

店頭で見かけたときは、この上に透明なOPPカバーがかかっていて、単に、好きなグレイッシュ・ブルーの手帳、ということで買ったんですが、帰宅後、カバーを外してみると、表紙は大好きなスエードの手触りでした。(ほぼ日手帳のカバーもスエードですが。好きなんです、スエード)

ノートの名前は、Dainel(デネル)。

デネルとはフランス語で「スエード」という意味だそうです。ただ、実際にはスエードは革製品ですが、このノートの表紙は、スエードっぽく仕上げた「レザーペーパー」。

つまり、紙です。しかもフランス製。でも、触れば触るほど、これが紙だとは信じられない・・・(なでなで)。

文具まとめ帖に

ノートの中紙は、トラベラーズノートでもお世話になっている、クリーム色のMD用紙。

今回、初めて知ったんですが、MD(ミドリダイアリー)用紙って、1960年代に開発されたものだったんですね。その後も、ずっと改良を続けながら、今日まで使われてきたのだとか。昔からある紙だなあ、という認識はありましたが、まさか、そんなベテランさんだったとは。

トラベラーズノートにリフィルとして使っているMD用紙は、万年筆で書いても滲みにくく、裏抜けしにくく、書き心地も良いので、大好きな紙のひとつです。

今まで、新しいインクを買ったり、万年筆にインクを入れたときには、ほぼ日手帳の巻末メモページに、日付とともに書きとめて、インク見本を作っていたんですが、それだと、数年前に使っていたインクの色や、経年変化を確かめるには、過去のほぼ日手帳を、いちいち取り出してこないといけなくて。

それも面倒だったので、インク見本帳として使える、小さなノートか手帳を探していたんです。あと、文具関係のイベントのことや、ペンクリで伺ったお話なども、まとめて書き留めておきたくて。(この辺りのことも、ほぼ日手帳の日記ページに毎回書いていたんですけど)

万年筆でも安心のMD用紙なら、どんなインクで書いても大丈夫。なので、インク見本帳としては、まさに、うってつけです。

ということで、表紙の色もとても好みだったデネルを「文具まとめ帖」に任命するべく、買い求めたのでした。

万年筆で書いてみました

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帰宅後、ミドリのHPを見ると、「フランス製の表紙と日本のMD用紙」というコラボで製作された、デネルについてのページを発見。

デネル Dainel/ワールドマイスターズ・プロダクト

こちらのサイトでは、OPPカバーや中表紙にあるデネルのロゴをカリグラフィーで書かれた、パリで小さな文房具店を営む、笑顔のすてきな老婦人も紹介されていました。

パリにお住まいの御婦人が書かれた文字なんだなあ、と思うと、ノートへの愛着もひとしおです。(カリグラフィー、私もやってみたいと思っているんですよね。昔から、レタリングとか自分で描くのが好きで)

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本当はもう少しクリームがかった紙の色をしています。ミドリのデネルのページを見て頂くと、本当の紙の色が分かるかと。

透明なOPPカバーをつけたままだと、表紙のスエード調の手触りを楽しめないので、迷った末、結局、カバーは外して使うことにしたんですが。試し書きも兼ねて、外したOPPカバーに書かれていた説明文を、摩耶ラピスのインクが入った万年筆で書き写してみました。

万年筆での書き心地も良好です。

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色彩雫の山葡萄が入ったLamy、神戸インク物語のSOLライトグリーンが入ったカクノ、プラチナ純正ブルーブラックが入った中屋で書いてみました。

色とりどりな見開きページになってますが、色見本も兼ねてるので。こんな風に「文具まとめ帖」として、デネルを愛用していく予定です。

私が買ったのはA6サイズのデネルですが、91ページと薄めですし、他のダイアリーや手帳と同時使いしても、良いカンジ。角も丸くカットされていて、バッグからそっと取り出しても、鮮やかな発色の表紙が、おしゃれなノートです。

普通の紙とは違って、起毛しているような加工がされているので、表紙に独特の陰影があります。(表紙の色は8色。紫の表紙も、とてもエレガントな色ですし、薄茶や茶色だと、本当にスエードみたいです)

文具店で見かけたら、ぜひ、手に取ってみてくださいね。残念ながら、店頭では、OPPカバー越しなので、スエードの手触りまでは確認できませんが。

同じ色展開でA5のノートも販売されているようですよ。