この冬のおうちカフェ用茶葉は、ヨークシャーゴールドでした。
お気に入りの紅茶は、アールグレイに始まり、キーマン、ルフナなど、いろいろあるのですが、この冬に飲むミルクティー用に、先月、テイラーズ・オブ・ハロゲイトのヨークシャーゴールドを買い求めました。
最初の出会いは、もう何年も前のデパ地下の催事コーナーだった気がします。
それ以降も、デパ地下でで見かけるたびに購入して。
アッサムがベースのブレンドのため、ミルクティーにすると、とてもコクがあって、美味しい茶葉なのです。今は、風邪予防もかねて、自家製ショウガのはちみつ漬けを入れて飲むので、ジンジャーミルクティーにして飲むことが多いのですけれど。
テイラーズ・オブ・ハロゲイトは、その名の通り、イギリス南部にあるハロゲイトという町でテイラー氏が、1886年に創設した会社。王室御用達にも選ばれている、老舗の茶葉商です。
公式サイトを見てみると、最近では、紅茶の茶葉だけでなく、コーヒーも手掛けているようですね。
ハロゲイトは、歴史ある温泉保養地で、私も訪れたことがあります。
語学学校で一緒だった日本人の友達が、その前にホームステイしていたのがハロゲイトで、誘われて、週末の小旅行に行ったのです。
行ってみて初めて、ハロゲイトが、温泉で有名な保養地だったとわかったのですが、そういえば、アガサ・クリスティーが失踪したとき、身を隠していたのが、ここじゃなかったっけ？と、ふと思い当たり。
『アガサ／愛の失踪事件』という映画を見たことがあったのでした。
ミステリーの女王、アガサ・クリスティは、夫のアーチーが秘書と浮気している事実を知り、ショックのあまり、自宅から失踪するのです。翌日、事故を起こしたアガサの車が発見されたけれど、アガサの姿はどこにも見つからず…という、彼女が書くミステリーさながらの、実際にあった失踪事件を題材にしています。
アガサが名前を偽ってハロゲイトに滞在していることを突き止めたアメリカ人記者を、ダスティン・ホフマンが演じていました。
ハロゲイトに来たとき、この映画のことを思い出したんですよね。
テイラーズ・オブ・ハロゲイトのヨークシャーゴールドは、世界中で販売されているので、先日、某ゲーム用垢のTLでも、ヨークシャーゴールド好きでよく飲んでるよ！という英語のツイートが、たまたま流れてきて。
すると、僕も私もと、いろんな国の人が、同意のコメント返していて、なんだかうれしくなったのでした。（アメリカ産のゲームで、ヨーロッパ・アジア・南米など、世界中にプレーヤーがいるのです）
イギリスの家庭で使うティーバッグは、日本で販売されているものみたいに糸がついていることはあまりなく、少し大きめの正方形のティーバッグをマグカップにぽんと入れて、電動ポットで沸かしたお湯で紅茶を入れるのが日常の風景でした。
ヨークシャーゴールドで紅茶を入れるときは、そんなイギリスの日常を少し懐かしく思い出したりしながら、日々のティータイムを楽しんでいます。
