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旅と文具とカフェめぐり

モンブラン/レーシンググリーン

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モンブランのインクを初めて買いました。色は、レーシンググリーンです。

他の方のブログなどを拝見していると、愛用者も多いのに、近頃、廃番になってしまったとかで、入手しにくい状況だったようですが、最近は、少しだけ入荷しているところも増えていますね。

本当は、正統派な黒インクというものを、まだ持っていなかったので、黒を買うつもりが、お店で、このレーシンググリーンが入荷していると聞いて、(爪楊枝で)ちょこっと試し書きして頂いたら、とても味わいのある緑で。気に入って、そのまま買い求めてきたのでした。

実は、この長靴型のインク壜と、ホワイトスターのキャップに、憧れてもいたんです。

レーシンググリーンのインクは、ヴァンゴッホ・ミディアムのバニラ(Fニブ)に入れてみました。

ヴァン・ゴッホのバニラは、以前、エルバンのココアブラウンを入れていたとき、フローが良すぎて、ちょっと困っていたので、モンブランは粘度もあるというし、少しはフローが改善されるかしら、と期待していたのです。

すると、入れてすぐ書いたときには、フローが以前と変わらず、良すぎのままで、ガッカリしたのですが、二日ほど何も書かずに置いていたら、あら不思議、ちょうど良い具合のフローになっていました。こういうことって、あるんですね。

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上の写真は、リスシオ・ワンのノートに書いたものです。5mm方眼に、ちょうど良いフローで書けるようになりました。

レーシンググリーンは、本物のモスグリーン、というか、黒にかなり近い緑だけれど、文字の濃淡で、ちゃんと緑も出てくれるところが嬉しいですね。

緑のインクでは、神戸INK物語の舞子グリーンを持っているので、比べてみると、ナガサワ文具センターさんでインクを購入する際、これでも、他より渋い緑を選んだつもりでしたが、やはり、レーシンググリーンと比べると、彩度はかなり高く、結構、明るい緑だったんだなあ、と。

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こちらも、リスシオ・ワンに書いたものです。舞子グリーンは、モリタ商店オリジナルのプロギア・スリム(Fニブ)に入れて使っています。

最初は、ちょっと、引っかかりを感じていたんですが、十日ほど、モレスキンに書いている間に、かなり書き味も良くなってきて。

モレスキンに緑のインクという組み合わせが好きなので、今は、モレスキンに書き込む際、メインで使う万年筆になっています。

今までは、この舞子グリーンが、モスグリーンに見えていましたが、こうなると、モス(苔)というには、明るすぎるかな? 百舌色なのかな?とも。

でも、元が、舞子の海浜の松林から来ているわけですから、松の色・・・?

ともあれ、落ち着いた緑が好き、というのは変わりないですから、両者とも、これから愛用していきたいと思っています。

ところで、万年筆から話題はそれますが・・・

「レーシンググリーン」というのが、名前通りだとすれば、これは、レース場の緑、つまり、芝のことですよね?

そう言われると、真っ先に思い浮かぶのが、競馬場の芝だったりします。

とはいえ、私は、一度も、本物の競馬を見たことはなく、ミステリの競馬シリーズ(ディック・フランシス著/ハヤカワ文庫刊)を長年、愛読してきたものですから。ただ、そこでは、芝の馬場という意味で、「ターフ」という言葉が使われていましたが。

(私のように)競馬のことを全然知らなくても読める、このミステリは、とってもオススメなんですよ。特に女性にオススメだったりします。

この作品に登場する男性主人公(作品ごとに主人公が違います)は、全てイギリス紳士というか、礼儀正しく男気があって、誠実で忍耐強くて。まさに、女性にとっては理想的な男性が主人公なんです。

初期の作品が、特に私は大好きで。ワインセラーが主人公の『証拠』とか、若き銀行家が主人公の『奪回』とか、もう、何度も繰り返し読んで、そのたびに主人公のカッコ良さに、いつも惚れ惚れしてしまうんです。

「元・エリザベス女王お抱えの騎手」という作者が描く世界にハマると、これもまた大変で、シリーズは現在、40冊以上。それでも、ついつい(ステキなイギリス紳士に会いたくて?)買い続けてしまうんですよね。

イギリスや海外ミステリ大好きな私ですが、イギリスのミステリの中でも、これは、おすすめのシリーズの一つです。