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旅と文具とカフェめぐり

トラベラーズノートのある風景・12

フランソア喫茶室にて

フランソア喫茶室にて。

前回の記事にも書きましたが、通りから見えていたステンドグラスのある席に座ったので、長年使われてきた古いテーブルには、ステンドグラスの色つきの影が、ぼんやりと写りこんでいました。1934年の開店以来、カフェの外観も、ほとんど変わっていないそうですから、当時から、ここにはステンドグラスが嵌められていたのでしょう。

カフェの設計を担当したのは、ちょうど欧羅巴から日本にやってきた画家の方で、日本へ渡航する際に乗ってきた、外洋客船の豪華な船内をイメージして、内装を設計されたのだとか。 レトロなカフェのテーブルに置いたトラベラーズノートも、客船を模したこのカフェで、遠い異国への旅の途中。 そんな風にも見えるかも知れません。

こちらのフランソア喫茶室を訪れる前には、朝から、京都のさらに先、比叡山麓にある日吉大社へお詣りに行っていたのでした。

JR比叡山坂本駅から、山王総本宮・日吉大社まで徒歩20分。石灯籠の並ぶ町ということで、風景を見ながら歩いて行こうとしたら目指す比叡山は、寒々とした雪雲に覆われて霞んで真っ白!

また、比叡山から強く吹き降ろしてくる寒風は体の芯まで凍りつきそうなほどに冷たくて。歩いてむかうのは絶対無理!というわけで、速攻、断念して、予定変更で、バスで日吉大社へ。(寒がりなんです・・・)

その日吉大社のことやフランソア喫茶室のことを帰ってきてから、トラベラーズノートにまとめてみました。

201301京都

この日の朝、頭上にそびえる比叡山山頂は、きっと吹雪いているに違いない、というくらい、真っ白で何も見えませんでしたが、麓にある日吉大社は、粉雪が溶けかけた小雨がぱらつく程度で、時折、陽が差すと、ぽかぽか暖かく感じるほど。

何と言っても比叡山だし、雪が降ってるかもと思って、カイロを2個も、ポケットに仕込んできていたんですけども。(坂本ケーブルで、比叡山山頂にある延暦寺に向かうという女性が同じバスに乗ってらして。絶対、山頂は吹雪いてましたよ~)

日吉大社では、ちょうど、東本宮本殿の御屋根を葺替え工事中で、足場に昇って、その様子を見学できるようになっていました。神社の御屋根を見下ろす機会なんて、そうそう無いことですよね。手前にある拝殿の御屋根も足場から、すぐ間近に見下ろせて。

こちらは、昭和43年に葺き替えられたそうで、40年以上も風雪に耐えてきた檜皮(ひわだ)の御屋根を、ありがたく拝観させて頂きました。(一般参拝者の再生現場見学は、2月中旬で終了だそうです)

フランソア喫茶室にて

日吉大社で頂いたパンフレットには、真っ赤な紅葉がとても綺麗な、境内の写真がありました。また紅葉の時期に、トラベラーズノートを携えて日吉大社に行きたいものですね。

日吉大社で撮った写真は、Flickrにアップしています。