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旅と文具とカフェめぐり

奈良の日帰り旅行・1

先日の、台風一過の日。 この日は、私、奈良にお出かけする予定でした。

夜から未明にかけて、台風は関西を通過し、朝のTVでは、台風の影響で、JR大和路線は不通、近鉄電車は、サイト自体がサーバダウンしていて、奈良線がどうなっているのか、分からない状況でしたが、まだ、関西圏の暴風雨警報は解除になっていないけれど、とりあえず、出かけてみようと。

奈良行きの電車に乗る頃には、電車も走っているだろうと思っていたのですが・・・

阪神電車の窓口で、奈良の1dayチケットを買おうとしたら、「本当に、今日、行くんですか? 次の奈良行き快速も取りやめですよ? 本当に良いんですね? まあ、お客さんが、どうしても行くというなら、いいですけどね・・・」と半ば、脅されるようにしながら(?)、切符を購入。

神戸から奈良まで、直接乗り入れている快速は、運行休止でしたが、難波で奈良行きの区間快速に乗り換え、奈良行きのはずが、西大寺ストップになってしまい、西大寺で、今度は、各停に乗り換え・・・と、本当なら、1本でいけるはずが、遅れまくりの電車3本を乗り換えて、ようやく奈良駅に到着。

そこからは、バスに乗って、まずは、世界遺産・唐招提寺へ。 バスは普通に走ってくれてて、良かったー。

しかし・・・

唐招提寺の手前まで来たところで、少し前の座席に座っていた、一人旅の女性と、運転手さんがマイク越しに話していた内容を、何気なく聞いていると、どうも、唐招提寺は、観覧中止になったらしく・・・?

バスが唐招提寺東口に到着寸前、思わず、どこが中止なんですか?と、座席を立ち上がってその女性に、確認してしまいました。 すると、今朝、観光協会に聞いたら、唐招提寺は観覧できません、と言われたとのこと。 本当ですか?!

バスは、もう、唐招提寺のバス停に着いていて。

この次の薬師寺まで行きますか?と運転手さんに聞かれましたが、ここまで来ることは、なかなか無いだろうし、せっかくなので、見に行ってみます、というと、運転手さんも、まあ、雰囲気だけでも見て来られたらいいですよ、と言ってくれて。

降りて、右のほうに行けば、唐招提寺、ですから、と教えられて、そのまま一人、バスを降りたのでした。

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そして、肝心の観覧は、というと・・・

やはり、今日は、中止とのことでした。 台風で、境内の木が倒れて、危ないから、とか。

初めて訪れた唐招提寺、中も見れなくて、残念でしたが、これも、また、奈良に来なさい、ということかと思って。

周囲には田んぼが広がり、とても、のどかな場所でした。

鑑真さんが、1200年以上も前に、中国から、はるばる、この地に来たのかあ、と思いながら、次に来たバスで、今度は、小雨の降る中、同じく、世界遺産・薬師寺へ。

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奈良の1dayチケットは、区間制限はありますが、奈良交通のバスにも乗れるので、便利です。

雨も降ってるし、たとえ、バスで1分の距離でも、乗っちゃいますよ〜。

唐招提寺→薬師寺のルートは、大きな路線バスの車幅ギリギリの、細い道を通るので、ビックリでしたが。

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こちらは、薬師寺金堂です。

薬師寺は、680年に天武天皇が発願されて、その後、奥さんの持統天皇が建立。

薬師寺には、天武天皇、持統天皇、息子の大津皇子が祀られています。 この日は、天武天皇の法要を執り行う、天武忌でした。 ちなみに、1300年前に在位した天武天皇は、第40代天皇で、現在の天皇は、125代にあたるとか。

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こちらは、東塔。

唯一、薬師寺の中で、創建当時から残っている建物だそうです。 1300年も、奈良の様子を見てきたのですね。

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こちらは、西塔。

東塔に比べ、派手な色使いが特徴的です。 1981年に再建されました。

東塔も、西塔も、普段は扉が開けられていないそうですが、この日は、特別に、中の仏像を見ることが出来ました。

そして、この日の目的だった、イベントも日差しが暑いくらいの晴天の中、無事、終わり。

そのあと、同じ薬師寺伽藍内ではありますが、道路を隔てて、北にある、玄奘三蔵院では平山郁夫の大唐西域壁画が公開中だったので、見てきました。

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玄奘三蔵は、西遊記で有名な、三蔵法師ですが、薬師寺の「法相宗」とは、この玄奘三蔵の教えを継承している宗派だとか。 (不勉強ながら、最初に、薬師寺が「法相宗大本山」というのを見て、あまり聞かない宗派だなあ、と思っていたのでした((^^;;)<

玄奘三蔵院を出た頃には、もう、午後2時半過ぎ。

まだ、お昼御飯も食べていなかったので、早く、何か食べたいところです。

このあと、また、バスで奈良駅へ向かい、いよいよ、ランチ兼ティータイムをすることにしました。

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この先が、玄奘三蔵院です。 すでに、午後の日差しも、影が長くなり始めていました。

(奈良日帰り旅行・2に続きます)