前回の記事では、「初の大物」と書いて、箱の写真だけを載せていた万年筆ですが。
箱を見れば、分かる方には分かったかと思いますが、ビスコンティのヴァン・ゴッホでした。
ミディアムのバニラで、Fニブです。
箱がとっても立派で大きくて、さすがイタリア!というか。
私にとっては、一番高価で、初めての海外製万年筆なので、買うと決めるまで、随分、悩んだのですが。 でも、このバニラの誘惑には勝てませんでした。
ヴァンゴッホは、天然のレジンが作り出す模様が、さまざまな色が混じりあい、まるで、ゴッホの絵のようだということで、この名がつけられたとか。
模様の出も、一本一本違うので、実店舗で、自分の目で見て選びたかったんです。 それで、モリタ万年筆店さんへ。
店頭で見せて頂くと、他の色でも、とても綺麗な出柄のものもあり、どうしようか、ちょっと迷ったんですが、やはり、初志貫徹ということで、バニラを選びました。 それに、バニラはもう、生産中止とのことでしたので、買うなら、今かと。
在庫が二本あったバニラのうち、こちらのほうが、持ったときに、ちょうど、軸尻の白い模様が羽根ペンみたいに見えるのが気に入って、これにしました。 やはり、書いているときに自分に見える様子が、一番大事ですもんね。
インクは箱の中に、黒のボトルインクが入っていましたが、御主人によると、粘度が高いので、あまりオススメできないとのこと。 なので、まだ、このバニラには、インクを入れてないんです。
淡い色なので、ブラウンっぽいインクで書いてみたいなあ、とも思っているのですが・・・。 このバニラに入れる色を、来年1月のインク工房で作って頂こうと、今から、楽しみにしていたり。
でも、やっぱり、今年のうちに、一筆、書いてみたい気もするので、また、ブラウン系のインクを買いにいかないと・・・。
箱の下には、薄い引き出しがついていて、ビスコンティのカラーカタログが入っています。 さすが、イタリア職人。 やることが、おしゃれですよね。