Hot Cocoa mix**

旅と文具とカフェめぐり

カバーはアンリークイール

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大丸神戸店・神戸旧居留地には、いかにも港町神戸らしい、石造りの建物に、トレンディなショップが点在していて、散歩がてら、ウィンドウ・ショッピングをするだけでも、上質な時間を楽しむことが出来ます。

そんな旧居留地に、アンリークイールが入っていると知り、先日、出かけてみました。(※現在は閉店しています)

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アンリークイールのある商船三井ビルディングは、旧大阪商船神戸支店として、大正11年に建てられたという、モダンな近代建築です。 (入口右横の壁には、小さなイカリのオブジェが)

荒削りな白く大きな石が積まれた外壁は、どこか、ヨーロッパの街角を思わせます。

初めて訪れたアンリークイールは、ナチュラルで、素敵なお店でした。

白壁や茶色いレンガの壁に囲まれた空間には、素朴な風合いの革製品が、いろいろと並べられていて。

ステーショナリーにはまってから、さらに最近では、革製品にも、とても、興味が出てきたので、もう、どれも、欲しくなってしまうようなものばかり。

ショップのスタッフさんたちと、いろいろお話させて頂きながら、どれにしようか、しばらく、迷いに迷っていた結果・・・

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ひと月以上早い(自分への)クリスマス・プレゼントを買ってしまいました。(大丸ポイントもついて、お得だったので・・・)

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買い求めたのは、革のブックカバー、BOUQUINです。

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栞の先についている、可愛い緑と臙脂のトンボ玉は、ヴェネチアン・グラスで有名な、ムラーノ島で作られたものとか。

かなり昔、クリスマス前のヴェネチアに行ったとき、ムラーノ島まで水上バスで渡り、ヴェネチアン・グラスの工房を訪れたことがあります。あそこで、トンボ玉も造ってたんですね~。 紺色の刺繍糸も、良いアクセントになっています。

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背表紙には、可愛い小さな犬の刺繍が。(この犬も、カナヅチでとんとん、されたのかな?)

実は、こちらのBOUQUIN、ツルツルした牛革ではなく、やさしい手触りの、本革スエードでできています。(栞もスエードです)

お店に伺うまでは、牛革ボルドーがいいなあ、と思っていたのですが、こんなのもありますよ、とお店の方が出して下さった、スエードのBOUQUINに、一目で惹かれてしまって。 スタッフさんが使用されている、クロの牛革BOUQUINも見せて頂いたりして、どうしようか、随分、悩んだのですけれど・・・

ボルドーもとてもステキな色で、エイジングが楽しみかとは思ったのですが、牛革は例年製作している定番ですが、スエードのほうは、今年、試しに作ってみたもので、来年も作るかどうかは、分からないんですよ、というお話を伺ってしまうと、もう。

ここで出会ったのも何かの縁だし、なんといっても、スエードの、この何とも言えない手ざわりには勝てないわ~。ということで。(スエードのブーツとか、大好きなんです・・・)

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早速、買って来たBOUQUINを、来年の、ほぼ日手帳にかけてみました。

手に取ると、ハンドメイドならではの、素朴な温もりが伝わってきます。

本革独特の香りを感じながら、そういえば、中世とかの、大型の革装本も、こんな革表紙だったんじゃないかな?と考えたりして。しばし、スエードをなでなでしながら、気分は、中世の図書館にタイムトリップ。

こうして、特別な、自分だけの、ほぼ日手帳が出来上がりました。早く1月が来ないかなあ。