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旅と文具とカフェめぐり

エジプトの女王はパンケーキの夢を見るか

神戸市立博物館で開催中の『メトロポリタン美術館・古代エジプト展~女王と女神』を見に行ってきました。

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古代エジプト・コレクションは初来日

ニューヨークにのメトロポリタン美術館が所蔵する、古代エジプト・コレクション初来日です。

その中でも、今回は女王や女神がテーマになっていて、当時の女性に関する品々を中心に。

美術品だけではなく、きらびやかな装身具や、化粧品を保管していた壷、化粧道具など、生活に密着したものも多く見ることができます。

メトロポリタン美術館は、ハトシェプスト女王葬祭殿の発掘調査もしていたため、古代エジプトで最も有名な女王の一人、ハトシェプスト女王にまつわる展示品の数々も。

発掘時の様子を撮った、白黒映像も紹介されていました。

元はイギリスのカーナヴォン卿のコレクションだったのか、ツタンカーメン王の墓を発見した考古学者ハワード・カーターの直筆の王墓のスケッチなどもあって。

プロ並みにうまい絵だったので、ちょっと驚きました。古代エジプト展には今まで何度も行ってますが、これは初めて見たかと。

(追記;実は、カーターは十代の頃から、発掘の様子をスケッチで書き留める絵描きとして雇われて、エジプトに行っていたんですよね。というのを、のちにテレビ番組で見ました)

「エジプト豆」が使われたパンケーキ

展覧会を見終わって、博物館を出ようとしたときに、出口付近に置かれていて目にとまった冊子がありました。

「神戸たべあるきmap」です。

古代エジプト展とのタイアップで、博物館周辺のレストランやカフェで、古代エジプトにまつわる期間限定メニューが食べられるんですって。

それで後日、紹介されていたカフェに、限定メニューを食べに行ってみました。

神戸市役所の近くにあるカフェ、YURTです。

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初めて訪れたカフェだったのですが、店内はアメリカ西海岸のテントをイメージしたという、ラフな雰囲気。

私が座った席の正面には、伝説的なライブハウス、フィルモア・イーストで行われたジミ・ヘンドリックスやジャニス・ジョップリンの公演ポスターが貼られていて、とてもLOVE&PEACEな空間でした。(こういうグランジっぽい場所って、好きです)

こちらで頂いた、古代エジプト展限定メニューは、「洋梨のスパイスコンポートとひよこ豆入りカスタードクリームのパンケーキ・キャラメルシナモンソース添え」。

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ひよこ豆のペーストが入ったクリームが、パンケーキの間にたっぷり入ってます。

ひよこ豆は、古代エジプトでもよく食べられていた食材で、「エジプト豆」とも呼ばれているんですって。

ひよこ豆のクリームは甘すぎず、ちょっと不思議なお味のパンケーキ。

古代エジプトの人たちも、ひよこ豆を食べていたんだなあ。でも、さすがに女王さまでも、パンケーキにはさんで食べたりしてないもんね・・・?

そんなことを思いながら、しばし、古代エジプトに想いを馳せつつ、パンケーキとともに、美味しい時間を過ごしたのでした。

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そして、こちらのカフェで頂いたハンドドリップ・コーヒーは、神戸で創業60年というエビアンコーヒーショップの豆を使用という、こだわりが。 お店の外のコーヒースタンドで、持ち帰りも出来るようです。

私はマンデリンベースのスタンダードをチョイスしてみました。いろいろな豆を選んで味わえるコーヒーって良いですよね。

トラベラーズノートとほぼ日手帳に書いてみました

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帰宅後は、トラベラーズノートにチケットの半券を貼り付けて、いつものように、展覧会の簡単な感想を書きとめておきました。

美術展でもらって帰ってきたパンフレットは、他のファイルに保管していますが、こうして、展覧会の感想も一緒に書きとめておくと、後で見返したときに、そのときの様子を思い出すきっかけになりますもんね。

こちらは古代エジプト展を見に行った日の、ほぼ日手帳のページです。

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左ページ中央の写真は、紀元前1450年頃のブレスレットですが、現代のクランチバッグと合わせても、全然、違和感ないですよね。

三千年以上前の人々のファッションセンスと技術に、改めて驚いた一日だったのでした。