実は、三軒茶屋に行ったのは、これが初めてでした。
東京旅行最終日。
お天気に恵まれた、この日に訪れたのは、三軒茶屋の駅から、てくてく歩いて、15分ほどの場所にある、Cafe Obscura(カフェ オブスキュラ)です。
コンクリートの打ちっぱなしの壁は、無機質なイメージの建物ですが、背の高いグリーンを置いたり、大きな窓があったり、ゆったりとしたソファが置かれていたり。 カフェの中は、洗練された、居心地の良い場所になっていました。
シンプルに並べられたコーヒーカップや食器、コーヒーを抽出するサイフォンも、整然と並べられています。
この日、私がランチに頂いたのは・・・
エッグのホットサンドイッチ(サラダ付き)と、コーヒーは、ドミニカ(シエラセントラル地区)を。
スイーツは、くるみのシフォンケーキを頂きました。 (コーヒー2杯目を頼めば良かったです・・・)
サイフォンで、ゆっくりと時間をかけて入れられたコーヒーは、とてもコクがあり、香りも素晴らしくて。
このドミニカは、「カラメルのような甘みと香ばしさ」ということで、人気のある豆だそうです。
シフォンケーキも、大きなくるみが入った、ふわふわのケーキで、ホットサンドも美味しくて、三軒茶屋をお散歩がてら、こちらのカフェまでやってきて、我ながら、正解!でした。
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そして、ランチを頂きながら、壁際の大きな本棚に並べられた本の背を、眺めていると、コーヒー関係の本以外に、デザインの本が多いのが目について。
店内も、シンプルながら、センスの良い配置をされていたので、オーナーさんが、デザイン関係の本がお好き、というのも納得でした。
実家へのお土産に、チョコレート・ブレンドコーヒー豆をお願いしている間、再び本棚を眺めていたら、若沖の画集を発見。
先日、奈良に若沖ワンダーランドを見に行ったばかりだったし、オーナーさんに「若沖、お好きなんですか?」とお伺いすると、現代アートにも通じる若沖を好まれているとか。 私も、若沖が大好きなので、嬉しかったです。
そして、神戸から来たんです、とお話すると、こちらと同じく、サイフォンで抽出するコーヒーが飲めるという神戸のコーヒー店を紹介してくださったり。
旅先で訪れたカフェで、こうしたお話が出来るのも、また嬉しいことです。
旅先での、人とのふとした出会いや、なにげない会話って、いつまでも、旅の記憶として、残るものなんですよね。
こちらのカフェも、そうした、旅の大事な思い出の一つになりそうです。