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三越伊勢丹オリジナルインク「鉄紺」は夏の藍色

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ブルーブラックインク好きとしては、三越伊勢丹オリジナルインク「鉄紺」は、やはり外せないインクでした。

「鉄紺」は、江戸の庶民の間で流行した色だそうです。名前に紺が入っているとおり、紺色の一種です。

お馴染み、セーラーのインクブレンダー石丸さんが、三越伊勢丹の夏のオリジナルインクとして、ブレンドされました。

鉄紺(てつこん)とは『鉄色』がかった『紺色』で、わずかに緑みを帯びた暗い青色のことです。(日本の伝統色より)

日本人は古くは弥生時代から、藍染によって、さまざまな藍色や紺色を生み出してきたそうです。

それは「藍四十八色」と言われるほど、バラエティに富んだ藍の色合い。

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オリジナルインク「鉄紺」でYpainigmho(イペニモ)に書いてみました。

イペニモは、マルマンと東急ハンズがコラボしてできたノートです。 インクの色味を見る際、わたしが一番信頼を置いているニーモシネ同様、マルマンの筆記用紙が使われています。(ビジネスライクなニーモシネより、ちょっとおしゃれなリングノートなんです)

鉄紺は、紫が濃い紺色とは違い、紫が薄く、鉄っぽい緑寄りの紺色、ということで。

鉄って緑系だったんたっけ?とも思いますが、そう言われて見てみると、確かにこのインクも、インクの濃淡によって青緑っぽい色が見え隠れしているかな?と。

青紫はクールなイメージですが、この「鉄紺」は、どこか柔らく、優しげな紺色という印象です。

それは、緑っぽい紺色ゆえなのかも知れません。

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ほぼ日手帳の空いているページにも書いてみました。

鉄紺は、プラチナのシャルトルブルーMニブに入れています。

これまでの経験から、ほぼ日手帳に使われているトモエリバーは、万年筆で書いても滲まないし、裏抜けしないし、書き心地も良いのですが、インクの色が濃く出る傾向がある気がして。

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やはり、同じ万年筆で書いているのに、ほぼ日手帳では、イペニモに筆記したページよりも、鉄紺が黒っぽい紺色になって出ています。

でも、これはこれで、キライじゃないんです。これもまた落ち着いた色味だし、涼しそうな色だなあ、と。

こういう色の藍染の浴衣とか、まさに日本の夏!ですよね。

参考に、プラチナのブルーブラックカートリッジを入れた中屋でも、同じページに書いていますが。

プラチナのブルーブラックは「ブラック」と言っていいのかどうかと思うほど、黒っぽさがあまり無いブルーブラック。

でも、これも、これはこれでキライじゃないんですよ?

黒味が少ない分、ノート全面に字がいっぱい並んでいても不思議と目が疲れませんし。

そういう意味でも、鉄紺は、プラチナのブルーブラック同様、ノートにいっぱい文字を書くときにも重宝しそうですね。

ブルーブラックのインクが好きで、ほんの微妙な違いを求めて、いろいろと買い揃えてしまうわけですが。

日本の暑い夏を、昔ながらに愛されてきた日本の伝統色で、目にも涼しく乗り切っていきたいです。