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旅と文具とカフェめぐり

万年筆を修理に出しました

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昨年年末のペンクリニックで診て頂いた万年筆のうち、一本をメーカー修理に出したほうがいい、と言われて、修理に出すことになりました。

かれこれ6年以上、万年筆を使っていますが、メーカー修理に出すのは初めてのことです。

不調の原因が分かりました

持参していたのは、プラチナの#3776ミッドナイト・オーシャン。

こちらが、購入したときの記事です。

【過去記事】ミッドナイト・オーシャン~深い海の色に魅せられて

1年ほど前から、コンバーターにインクを吸入したあと、軸を戻すときに、とてもきつくて、力まかせにぐぐっと押し込んでからネジを回して、どうにか収納できる、という状況だったのです。

でも、書き味に問題は無かったので、てっきりコンバーターの不具合かとばかり思っていて。

ペンクリの後で、店員さんに相談しようと思って持ってきていたのですが、ちょうど、お客さんも他にいなくて、まだ他に持ってるなら診ますよ、というペンドクターのお言葉に甘えて、診ていただくことになったのでした。

すると、コンバーターではなく、これは軸の問題ということで。

ネジを閉める際に、きつくなった原因は、万年筆の軸が時間とともに、縮んできてしまい、そのために、中のスペースが狭くなって閉めにくくなっている、とのこと。

他の素材なら、そんなことはないけれど、これは、セルロイド軸なので、あまり使っていないと、そういう事態になるのだそうです。

ミッドナイト・オーシャンは、私が持っている唯一のセルロイド軸です。

確かに、字を書いていると体温で軸が温まってきて・・・という話を購入時に聞いたような気がするのですが、まさか、その逆で収縮することがあるとは思っていませんでした。

一旦、収縮してしまうと、まず、自然に元に戻ることはないとか!

これはメーカー修理に出したほうがいいよ、とのアドバイスを頂いて、その場で、文具店経由でメーカーさんに修理をお願いすることになりました。

修理から戻ってきて

メーカーさんで年越ししたのち、今年になって、手元に戻ってきたのでした。

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修理内容としては、ネジを切ってもらうというもので、1000円ぐらいでした。(もっとかかるのかと思ってました)

プラチナはインク・カートリッジよりも、コンバーターのほうが若干太めなので、コンバーターだと、余計に引っかかってしまっていたのですね。

修理から返ってきて、コンバーターに入れ替えて確かめてみたところ、まだ少々きつめではありますが、以前のように、力を入れて押し込むほどではないので、十分です。

このミッドナイト・オーシャンには、冬の名前がついたインクを入れていたので、今までは、冬が近づくと使い始めて、夏場になると、インクを抜いてお休みさせていたんですよね・・・。

つまりは、それが収縮の原因だったかと。

セルロイド軸は、年中、使ったほうがいいということですね。 (いや、本当は、お休み組は作らずに、全部の万年筆を使いたいんですよ・・・?)

でも、原因も分からないまま、さらにきつくなってしまう前に、修理に出すことができて良かったです。

このミッドナイト・オーシャンは、我が家に来て満5年。

6年目以降も、さらに愛用していけたらと思っています。まずは、毎日使い込むことから、ですね。