Hot Cocoa mix**

旅と文具とカフェめぐり

月と六ペンス(京都)

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先日の京都旅行の折、ランチで訪れたのは、二条高倉にあるブックカフェ「月と六ペンス」でした。

大通りから奥まった、ひっそりとした路地に、その古いビルはあって、2階の窓に文庫本がたくさん並べられているのが通りからも見えていました。

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窓際に、しつらえられたカフェのカウンターには、いろんな本が並んでいます。

カウンターの椅子は、すべて、窓に向かって置かれているので、時には、外の路地に目を遣りながら、一人で読書を楽しんだり、ゆっくりコーヒーを飲んだり。

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ランチに、私が頂いたのは、バタートーストとラタトゥイユ。

カウンター席からは背を向ける形で、キッチンがあるので、背後から漂ってくるトーストを焼く香ばしい香りに、わくわくしつつ、手に取った何冊かの本のページを繰りながら出来上がりを待っていました。

ちょうど、目の前の本は、海外旅行関係の本を集めたコーナーだったようで、美味しいコーヒーを飲みながら、しばし、京都のカフェから世界中の街へショート・トリップ。

ブックカフェには、今まで、あまり行ったことがなかったのですが、こうして、マスターの趣味で集められた本を手に取ると、普段、街の本屋さんでは見ないような本との出合いもありますよね。あっ、こんな本もあったんだ?というような。

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しっとり、こぼれるようなピアノのBGMを聴きながら、本と出合い、本を読み、丁寧に入れられたコーヒーを味わう。 旅先でも、そんな静かな時間を堪能できるカフェでした。

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帰りがけに、カフェの名前が印字されたブックカバーを頂きました。

人生を変えた本として、沢木耕太郎さんの『深夜特急』を挙げてらしたマスター。 私も、『深夜特急』を読んでいなければ、イギリスに行くことも無かったと思うので、まさに、人生を変えた一冊です。

『深夜特急』の影響を受けて、ポルトガルにも行かれたと聞き、では、ロカ岬にも?と伺うと、行ってきました、とのこと。 そこは、青春の旅の終着点。 『深夜特急』で描かれていた情景を辿る旅だったのでしょうか。

カフェに並べられた一冊一冊には、きっとマスターの思い出が、ぎっしりと詰まっているんでしょうね。

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いつものように、帰宅してから、トラベラーズノートにカフェカードとともに、書きとめておきました。 ぜひ、また訪れてみたいカフェが増えました。

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