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旅と文具とカフェめぐり

ムーミン展を見てきました

先週、あべのハルカスで『MOOMIN!ムーミン展』を見てきました。今年3月に全面開業した、あべのハルカスに行くのも初めてでした。

実は、今年の2月頃、原作者のトーベ・ヤンソン生誕100年記念としてムーミン原画展が全国を巡回、という情報をTLで見たのです。

その情報によると、大阪に展覧会が来るのは年末の12月!(まだ10ケ月も先!)

かなり先のことだけど、(その時点ではまだ建物も完成していなかった)ハルカスに、ムーミンの原画が来るのね。絶対見に行きたいな~、ということで忘れないように、手帳のスケジュール欄に書き込んでおいたのでした。

それから約一年。ようやく、その日がやってきたというわけです。

挿絵原画のムーミンは意外と小さい絵でした

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今回の作品展は、トーベ・ヤンソンさんが描いた、日本初公開作品約150点を含む、約200点のムーミンの童話の挿絵原画が中心。

今までも、ムーミン展と言われるものには何度も足を運んでいますが、今回特に感じたのは、どの絵も思っていたより、かなり小さかったこと。

小さな画面の中に、それこそ細いペンを使って、ぎっしり細かく黒インクで描きこまれています。グッズや書籍などで絵を見知っていても、原画が縮小されているのだとばかり思ってました。でも、まさか、原画自体がこれほどにミニマムなサイズだったとは。

2009年に大丸東京店で開催された『ムーミン展』を見に行ったんですが、そのときも、今回のようにトーベ・ヤンソンさんのインク画が中心でした。

そのときの展示は、トーベさんが第二次世界大戦中、タブロイド新聞のために描いた挿絵など、ムーミン以外の作品が割と多かったんですよね。(「ムーミン展」と題されているのに、予想以上にムーミンの絵が少なくてガッカリした覚えが)

一方、今回の展示は作品全部がムーミンに関するもの。

時代を追ってムーミンのキャラクターが変遷を重ねてきた様子も見ることができました。そして、ムーミン以外のトーベさんの初期作品を見ていたからこそ、今回の展覧会をさらに楽しめた気がします。

日本人の多くは、私同様、アニメやグッズでムーミンを知った人が多いでしょうし、ムーミン=かわいいというイメージが一般的には定着しているかと思いますが、黒と白だけで表現された原作のムーミン谷は、むしろ自然の脅威や木々が鬱蒼とそびえ立つ森の中の孤独感を思わせるものが多くて。

厳しい自然の中で暮らしていたトーベさんならではの、身をもって知っていた身体感覚が、絵の中に反映されているように感じました。

愛らしく可愛いだけじゃない、幻想的でちょっと恐ろしい、ムーミン谷やムーミンを取り巻くふしぎな世界。

だからこそ、子どものときから大好きだったムーミンが大人になった今でも、また違った感じ方で楽しむことが出来て。そんなところも、幅広い世代からムーミンが愛される所以かも知れません。

トラベラーズノートにもムーミンを

帰宅後、トラベラーズノートに、今回の展覧会のことをいろいろ書き留めておきました。

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もちろん、大好きなムーミンですから、展覧会場に併設されていたショップでは、限定グッズもいろいろ買いこんできたりして。

ムーミンの特設ショップが8階・9階・3階にもあって、素通りすることも出来なくて、ショップ前で足を止めるたびに、またグッズを買ってしまったり。(主に文具関係を・・・)

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小さい頃からアニメでムーミンに親しんでいただけでなく、トーベさんが描いたムーミンのコミックスを従姉妹から譲ってもらって持っていたので、(最初見たときは、「わたしが知ってるムーミンとぜんぜん違う!」と幼な心にショックを受けた記憶が・・・)、原作のムーミンも昔から好きなんです。

これも三つ子の魂百までと言いますか、ムーミンを素通りできないのは仕方ないことだよね、と半ば諦めるようにしています。もう完全に、刷り込まれてしまってますからね。

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ちなみに、今回の展覧会では改めて、ムーミンパパの魅力を再発見したりして。

今になって、ムーミンパパのすごさに気づくというのも、大人になった証拠だなあ、と思ったり。(もう十分、大人なんですけど・・・)

『MOOMIN!ムーミン展』の巡回スケジュールはこちら

そして、来年7月には、あべのハルカスに『トーベ・ヤンソン展』がやってくるとか。

半年以上も先のことですが、来年の手帳に書き込んだ7月のスケジュール欄を眺めつつ、また、心待ちにしたいと思います。