Hot Cocoa mix**

旅と文具とカフェめぐり

モンブラン・ブルーブラックを買いました

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古典ブルーブラックとして、恐れられている(?)モンブランのブルーブラックインクを買いました。

モンブランのインクを購入したのは、レーシンググリーンに続いて、二つ目です。

cocoaplus.hatenablog.com

そろそろ、モンブランのインクボトルも、リニューアルされたものが店頭に出る頃合でしょうか。

でも、この、ぼてっとした長靴型は、万年筆を使っていなかった頃から馴染みの深いものでしたし、昔から、インクボトルといえば、この形、というイメージが何となくありました。

それで、カクカクした新デザインのインクボトルが出て、古き良き定番ボトルが店頭から消えてしまわないうちに、と思い、買い求めてみたのでした。

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手持ちのインクと一緒に、ニーモシネに書き比べてみました。

上から、

  • ナガサワ文具センター 神戸Ink物語・摩耶ラピス

  • Pen and message. オリジナル 朔

  • プラチナ ブルーブラック

  • モンブラン ブルーブラック です。

後から考えると、摩耶ラピスはロイヤルブルー系だったのかな?とも。

何となく、私の中では、ブルーブラック寄りのイメージだったんですが、ほかと比べると、断然、ブルーでしたね。

プラチナの210円万年筆プレピーは、今まで、つけペンとして試し書きに使っていましたが、今回、付属カートリッジを入れて書いてみました。

プラチナのブルーブラックは、かなり浅い色味というか、色褪せたジーンズみたいな色?

でも、こういった色も好きなので、機会があればボトルで買ってみたいです。

ニーモシネに書いた状態では、Pen and message.さんの朔と、モンブランのブルーブラックは、それほど違いがないように見えますね。どちらも、青よりも黒の色合いが濃い、ブルーブラックに見えます。

もちろん、入れている万年筆が、EFと中字なので、フローいっぱいの太字で書けば、また変わってくるのかも知れませんが。

でも、モレスキンに書いてみると、その違いは明らかでした。

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こちらは、Pen and message.さんの朔で書いたもの。

モレスキンに書くと、青味が濃いブルーブラックになります。入れている万年筆も、プラチナのセルロイド・ミッドナイトオーシャンなので、万年筆の軸色に合った、綺麗な深い青のインクは、とても気に入っています。

ちなみに、これはモレスキン18ケ月ダイアリーに書いています。

日記には、ほぼ日手帳を使っているので、この18ケ月ダイアリーは、左ページの週間ダイアリーも日付無視で、右ページのルールド同様、普通に、メモ書きとして使用中です。なので、横罫線がほとんど無い分、まっすぐ書けず、ぐらついていますが、そこも、また、ご愛嬌、ということで。

プレーン(無地)だと、ページいっぱいに字を書くのは難しそうですが、これなら、裏のルールドの罫線が薄く写って、それなりに、まっすぐ書けますし。

また、1ページが横6つに分かれているだけなので、自分で字の大きさを変えて、細かく書き込むことも出来て、これはこれで便利だったりします。字幅の狭い万年筆なら、一日分の幅に7行くらい書けるでしょうか。

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こちらはモレスキンに、モンブラン・ブルーブラックで書いたもの。

上の朔と比べると、明らかに黒っぽいですよね。このブルーブラックは、字を書いた瞬間から、どんどん黒くなっていきます。

朔も、書いているときには、鉄っぽい匂いが若干しますが、このモンブランのブルーブラックは、書いている最中、ものすごく、鉄が含まれてますよ!といった匂いがします。あの、独特の、鼻にツンとくる匂いというか。それも嫌いではないですが、鼻が効く方には若干、厳しいかもしれないですね。

趣味の文具箱Vol.14によると、プラチナのブルーブラックは、硫酸第一鉄を使った、古典ブルーブラックのインク。

このモンブランも、同じく、古典ブルーブラックということで、特に、「怖いインク」というイメージがあるそうです。

というのも、古典ブルーブラックは、「インクを入れたまま、万年筆を長期間放置してしまうと、インク溝が詰まって書けなくなってしまう」からとか。なので、敬遠される方も多いと聞く、モンブランのブルーブラックですが。

でも、この限りなく黒に近いブルーブラックは、とても良い色なので、このまま、使っていければと思います。

また、現在、モレスキン18ケ月ダイアリーを2冊併用しているんですが、新しく買ったほうが、どうも、噂の品質劣化のほうだったみたいで、ほかの万年筆で書くと、インクの裏写りが激しく、困っていたんですが。

さすが、裏写りしにくいというモンブラン・ブルーブラックだと、何とかガマンできるくらいの裏写りで済んでいるので、そういった面は、本当にすごいなあ、と思います。 なので、品質劣化のモレスキンは、現在、モンブランのブルーブラック専用モレスキン、となっています。

ところで、上の写真、モンブランのブルーブラックで書き写した記事は、現在、室生犀星記念館で公開中の、犀星の飼い猫の写真がとても好評で、ポストカードの売れ行きも好調、という朝日新聞の紙面から。

今、ブログ発信の猫写真集が流行ですが、それの、かなり先をいってますね。

でも、犀星自身は、大の写真嫌いで、カメラも家にはなかったので、今回、展示されている写真は、どれも、友人や記者が撮ったものだとか。 特に、人気のある「火鉢猫」ジイノの写真は、「犀星写真館」展覧会のフライヤーで、小さい写真ですが見ることができますよ。

今月の文庫新刊として出た、室生犀星『天馬の脚』(ウェッジ文庫)を、先日、ナガサワ文具センターが入っているジュンク堂書店で買ってきました。 芥川とも親交の深かったという犀星が、その芥川について書いた随筆も収録されているみたいで。 そんな、ちょっと興味本位的なところから買ってみた本なのですが、この愛猫たちの話も収録されていればいいなあ、と思いながら、書き写しておいた新聞記事です。