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旅と文具とカフェめぐり

リスシオワン~万年筆のためのノート

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万年筆のためのノート、Liscio-1(リスシオ・ワン)です。

『趣味の文具箱』で何度か紹介されていたこともあって、昨年末、Pen and message.さんに行った際に、買い求めたのですが、買おうかどうしようかなと思いながら、商品を眺めていたときに、店主のYさんが、こんな紙ですよ、と言って差し出して下さったのが、ロットの余りで作ったのか、リスシオワンを、ハサミでジョキジョキと無造作に切っただけのメモ紙でした。

一枚頂いて、それに、万年筆で試筆させて頂いたのですが、ノート自体も、普通の紙製品と比べると、かなり高いものなので、「こんなに、お高いメモって、そうないんじゃないですか?」とお話すると、Yさんも、そうかもしれないですね、と笑ってらっしゃいました。

もともと、私が、同じ神戸の、ル・ボナーさんのある「島」から来たというお話はしていたのですが、このリスシオワンを作っている会社、大和出版印刷さんも、同じ島内にあるんですよ、とYさんに伺って、びっくりでした。 うちの最寄駅からは、一つ、お隣の駅です。神戸にある会社とは、以前から知っていましたが、なかなか、あなどれません、わが御近所も。

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リスシオワンに、ペリカン・スーベレーンM400で書いてみました。インクは、ウォーターマンのブルーブラックです。 万年筆での書き味を重視して、開発されたという紙は、インクの滲みもなく、裏写りもありません。 少し、ざらっとした手触りですが、このくらいが、インクを適度に吸い取ってくれて乾きも早くて、いいんですよね。万年筆のペン先が紙に着地した瞬間から、すっと優しく受け止めてくれる、そんな書き味になっています。

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インクの色味が、そのまま、はっきりと出てくれます。 紙によって色味が変わるのも、意外性があって面白いですが、やっぱり、インク本来の色が出てくれるほうが、私は好きかなあ。

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ちなみに、こちらは、モレスキンに同じ万年筆で書いたもの。

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モレスキンだと、このBBの色が、かなり変わってしまうんですよね。 それを思えば、リスシオワンが、インクそのままの発色をしてくれるのは、かなり、ポイント高いです。

リスシオワンの「Liscio」は、イタリア語で「滑らか」という意味だとか。「ワン(1)」には、2、3・・・と続けたい、という思いが込められているそうです。 ぜひ、この先も、万年筆で書きやすい商品の開発を続けて欲しいですね。