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旅と文具とカフェめぐり

来年はHobonichi Plannerで・2

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前回の記事に引き続き、Hobonichi Plannerレポをお届けします。

本家・ほぼ日手帳とは違って、英語版のHobonichi Plannerは、中身が英語ばかりとなるわけですが、むしろ、使い勝手が大きく違うと感じるのは、言語の違いというよりも、ページの仕様のほうかも知れません。

時間に細かい日本人へのアドバイス?

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前回記事にも書いたように、表紙や小口がとてもシンプルになっているのと同様、中のページも、すっきりシンプルにまとめられています。 まず、ほぼ日手帳と大きく違う点は、左側の時間枠がなくなり、12時を示す「12」としか、表示が無いことです。

ほぼ日手帳では、時間が3時間ごとの表記、その間の1時間ごとも、ぱっと見れば分かるようになっていて。 細かいスケジュールも、書き込みやすくなってましたが、Hobonichi Plannerは、その点、実に大雑把です。

12時を境に、どうとでも書き込んで、という、まさに自由放任主義というか。

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現在使用中の2012年ほぼ日手帳と、2013年Hobonichi Plannerを横並びにしてみました。

ほぼ日手帳をスケジュール帳として使用していて、仕事などの関係で細かい時間管理が必要だったり、「時間を視覚化」することで、1日の行動管理をされている方だと、12時しか表記されていない、Hobonichi Plannerのページでは、あまりにも、心もとないかもしれませんね。 9時はこの辺かな・・・と、いちいち自分で時間を記入するのも、手間な気がしますし。

逆に言うと、Hobonichi Plannerは、そういう細かい時間枠で一日を捉えるのではなく、もっとおおらかに、一日を謳歌しようじゃありませんか!と、そんなシュプレヒコールすら感じられるような・・・というのは、少し大げさですね。

ほぼ日手帳をスケジュール帳として利用されている方のために、時間枠は必要不可欠なものだったわけですが、ソニアさんは、別に無くても構わないわ、と思われたわけですよね。

それは、もともと、日本人がとても几帳面で、時間にきっちりした性格をしていて、時間を守りたい、守らねばならない、という真面目さとは相反して、欧米人が良い意味でも悪い意味でも、時間にルーズというか、あまり時間にこだわらず、おおらか、というところから来ているようにも思います。

これで、ふと、思い出したのが・・・

先月、IMF(国際通貨基金)の世界年次総会が東京で開催されましたが、閉会にあたり、『188カ国から集まった2万人の外国人たちに、「いまの日本」はどう映ったのか』というテーマで書かれていた朝日新聞のコラムです。

「ボランティアの若者たちの丁寧で親切な会場案内」は、外人さんたちをいたく感激させ、世界各国の要人が集まるにしては、「街の警備にものものしさがなかった」ことで、日本は安全な国だと実感して頂いたとか。(欧米なら絶対に、大規模デモの心配とか、ありそうですもんね)

そして、なによりも、これですよ。

時間がひどくずれ込むのが国際会議では日常茶飯事なのに、今回は予定表通り進められて多くの参加者を驚かせた。いや地下鉄に乗った人ならもっと驚いたに違いない。電車が時刻表通りにやって来るからだ。

それって日本に住んでいれば、至極当たり前のことなんだけど、って思いますよね?

しかし、海外を鉄道で旅行してみれば分かりますが、大概の国では時刻表はあって無きが如し、という状況のほうが当たり前だったり。

鉄道発祥の地イギリスもその例外ではなく、長距離列車が多いため、始発のロンドンから離れてる距離を鑑みて、ここはロンドンから遠いから、定刻から、かなり遅れるハズ、と10分~30分の遅れをあらかじめ見込んで、プラットホームで待つのが日常の風景でした。20分遅れたからといって、別に謝罪コメントがホームに流れるわけでもなく。(日本なら5分遅れても、謝罪が入るのに)

まだ来ないな~、という感じで、皆さん、のんびり到着を待ってるというか。その辺は、とても大らかでしたね。

・・・ちょっとどころか、かなり、話がそれてしまいました。 とにかく、列車が定刻に走る国、日本の人にとって、時間枠とは、かくも大切なものなのではないか、ということです。特に、1日1ページの日記などについて言えば。

でも、私の場合、今までも、ほぼ日手帳はスケジュール帳ではなく、その日あったことや、したこと、思ったことなどを書き留めるためのものでしたから、細かい時間枠があれば使うし、無ければ、それなりに、という感じですね。

そろそろ、時間枠にこだわるのも、終わりにしましょうか。

消えた秘密のライン

あと、上部には、TO DOリストもないんですよね。 ここも、私は、ちょこっと書きたいことがあれば使うくらいだったので、無くても、そんなに困らないかな? 無いのは他にもあって、さりげなく、ページを左右に区切っていた「秘密のライン」も撤去!です。

これは実を言うと、結構使っていたほうなので、無いと困る派だったり。 さすがに、ページの端から端まで、ずらずら書くのは読みにくそうなので、そこは自分で、ちょっと位置をずらして書くとか、臨機応変に工夫してみるつもりです。

あと、ちょっとした違いといえば、ほぼ日手帳の方眼は3.7mmですが、Hobonichi Plannerは4mm方眼になっています。 上の写真でも、目をこらして、よく見れば、方眼の大きさが違うのが分かるかも。 (写真の拡大もできます) これは、どうして、少し大きめの方眼になったのかな? 漢字を書く日本語よりも、アルファベットのほうが、小さい方眼にいっぱい書ける気がしますが、米粒に絵を描いちゃうくらい、ミニマムな作業が得意な日本人仕様だと、書きにくい、ってことかしら。(日本人誰もが米粒に絵を描くわけじゃないけど) たとえば、モレスキンの方眼は5mmだから、やっぱり、大きめの方眼が全世界標準っぽいのかもしれないですね。

Hobonichi Plannerに試し書きしてみました

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来年のダイアリーには、来年になるか、12月になるまで書けないはずでしたが(自分ルール)、ちょっとだけ書いちゃいました。

巻末の方眼のページも、日記部分と同じく、4mm方眼なので、実際にHobonichi Plannerに、日記を書くときも、こんな感じなんだなあ、と。デルタ・オールドナポリはMニブなので、私の手持ちの中でも、一番太い字が書ける万年筆。(ペリカーノ・ジュニアのぞく)

これでも、余裕とまでは行きませんが、かなり楽に書くことが出来るので、わずか0.3mmとはいえ、あなどれないなあ、と実感です。

ちなみに、現在使用中の、ほぼ日手帳には、FやEFニブの万年筆でちまちまと書き込んでいます。(方眼の升目は気にせず書いているので、実際は、3.7mm内に1文字がおさまってるわけじゃないですが)

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たとえば、こんな風に、秘密のラインで左右に分けて使っています。(現在使用中の、ほぼ日手帳の1ページです)

以前から、TVで見た映画のことや、本の感想なども書いていましたが、今は、やりこみ中のゲームのことを、メモったりも。ああ、このときは、このエリアがクリアできず、苦労していたのね~、と後から見て、自分の(ゲーム上での)成長ぶりを改めて実感する用です。

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Hobonichi Plannerにかけるカバーには、ここ2年ほど愛用中のアンリークイールのBOUQUINを、引き続き、続投予定。

これは本革スエード生地で、ほぼ日手帳カバーとして抽選販売されている、〈VOLUME〉シリーズとは違う革なんですが。スエードなので、使い込むと、つやつやになるわけじゃないですが、良い具合に、全体がくたっとしてきたというか。

【過去記事】ほぼ日手帳と万年筆・1

過去記事の写真を見てみると、やっぱり買ってすぐの時とは変わってきてるなあ、と思います。今はやわらかく、手に馴染んできた感じ。

外に持ち歩いてはいないので、それほど傷がつくわけでもないんですが、それでも使ってる間に自然とついてしまう、こまかい傷や毛羽立ちが、どれも愛着があって、愛おしいんですよね。

2013年も、この愛用のスエードカバーでHobonichi Plannerを包んで、日々のよしなしごとを書き綴っていく予定です。