Hot Cocoa mix**

旅と文具とカフェめぐり

アンリークイールの革カバーをメンテナンス

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先日、アンリークイール神戸店へ行ってきました。

神戸旧居留地にあるお店は、クリスマス前ということで、入口にも、クリスマスのデコレーションが飾られていました。

BOUQUINをメンテナンスして頂きました

こちらに伺うのは、約3年ぶり。

今回、ほぼ日手帳カバーとして愛用中のスエードBOUQUINを、お店に持参したのですが、それは、こちらのページを見たのが、きっかけでした。

大きな傷がついてしまったアンリの革カバーを、アンリークイールのお店に持っていくと、店舗スタッフさんが、元の傷がほとんど分からなくなるくらい綺麗に、革カバーをメンテナンスして下さる様子が、写真と動画で紹介されていました。

私のほぼ日手帳は、家から持ち出すことはないんですが、さすがに3年も経つと、BOUQUINに細かい傷などが増えてきてしまって。どことなく、全体的に、くたびれた感じも・・・。革にとっては、細かな傷も勲章ですが、さらに、いつ、ついてしまったのか覚えてない、万年筆のインクの染みまであったんですよね。

それで、新年を迎えて、2014年版ほぼ日手帳にあらためる前に、心機一転、革カバーBOUQUINも綺麗にしておきたいな、ということで。

ほぼ日で販売されているアンリのカバーは、無料でメンテナンスして頂けるということですが、私のはどうかしら?とちょっと不安に思いつつ。

それで、神戸店に立ち寄って伺ってみると、私のBOUQUINも、メンテナンスしてくださることに。良かったー。

メンテナンスは、その場で、10分ほどかかったくらいでしょうか。

スタッフの女性が、ネルの端切れでくるくると円を描くように磨いたり、ブラシで軽くブラッシングするだけで、小さな傷がどんどん見えなくなっていって。

自宅でできるお手入れについて伺うと、革にとっては乾燥が一番の大敵とのことですが、日頃の手の脂だけで十分なので、革クリームを塗る必要はないですよ、とのこと。 ブラシは豚の毛だと固いので、馬の毛で出来た柔らかいブラシがおすすめ、ということでした。

そして、そんなお話を伺いながらのメンテナンス中に、びっくりしたのが、なめし革のように綺麗な艶が出た、茶色のぶ厚い革のBOUQUINが、後ろのテーブルに置いてあったんですけど、それはスタッフさんの3年間使用された私物の手帳とのことで、こんな傷もすぐに消えてしまうんですよ、と言いながら、スタッフさんが突然、御自分の革カバーに爪でひっかき傷をつけたこと!

そんなことをしていいんですかーっ。綺麗なつやつやの革カバーに、くっきりと、爪の跡が・・・。

でも、それをネルの布で磨いてあげると、すぐに傷が消えていって、見えなくなってしまったんです。

これは、アンリの革製品が上質な革を使用しているため、革自体に、元に戻る復元力があるんですよ、とのことでした。

いやあ、そうだったんですか。さっきは、びっくりしました・・・と言ってるそばから、またまた、スタッフさんが、爪の先で革カバーに今度はさらに大きな引っ掻き傷を!

再び、布クロスでくるくる磨いていくと、フシギなくらい綺麗に傷が消えていったんですが、いくら実演とはいえ、見ているこっちがドキドキしちゃって、心臓に悪いので、もういいです(^^; (綺麗なお姉さんなのに、やることが大胆・・・)

また来年も一緒によろしくね

そして、丁寧にメンテナンスして頂いた私のBOUQUINがこちら。

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革の艶も出てきて、生き返りました。ブラシをかけて頂いた跡も、微かに残っていますね。

ただ、万年筆のインクは落としにくいらしく、消しゴムで、そっと表面を削っていただいたんですが、これ以上手を加えると、そこだけ革が剥げて薄くなってきてしまうので、もう、このままお使いになったほうがいいですよ、ということでした。

それでも当初よりは、かなり目立たなくなっています。嬉しい~。ありがとうございます!

新品だった頃の、ぴかぴかの綺麗さは無いかもしれませんが、使い込んだ革だけが持つ質感や、手触り、独特の色艶。そういったものが、さらに浮かび上がってきた気がします。

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背表紙の犬も、3年前は真っ白な犬だったのに、ちょっと苦労して旅から戻ってきました、みたいな?

でも、この色の変化も、使い込んできた時間があるからこそ。

また、2014年も一緒によろしくね。そんな気持ちになりつつ、あと少しだけ、2013年のほぼ日手帳に架け替えて、日々使っていくつもりです。