Hot Cocoa mix**

旅と文具とカフェめぐり

スコットランドの地に思いを馳せて

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先日、新しいコンパクト・デジカメを買ったんです。

今まで使っていたのは、2004年に購入したもので、広角レンズ?何ですか、それは?という、とても古いタイプのデジカメ。

まあ、古いなりにカメラの厚さもそれなりにあって、(イマドキのコンデジの2倍以上のぶ厚さ!)それはそれで持ちやすかったんですが、かなり重いし、さすがにそろそろ、薄くて軽くて広角レンズつきのデジカメが欲しくなって。

それで、ヨドバシに主人と一緒に行って、選んでもらいました。(下見ね~、とか言いながら、結局かなりお安くなってたので買っちゃったという)

となると、新しいカメラ用に、新しいカメラケースも欲しくなって、ですね・・・。

純正のツルンとしたものより、雑貨ショップで買える可愛いのがいいなあと思っていたので、あちこち探して回って購入したのが、ハリスツイードのカメラケースでした。

当初、10月末にこのハリスツイードのカメラケースを見たときには、とても可愛いんだけど、なんだか暑苦しいかなー、ということで、いったんは見送ることに。

でも、いろいろ探し回ってみても、好みのケースになかなか出会えなくて、結局、十日後くらいに、やっぱり、ずっと気になっていたハリスツイードを再び見にいって。

その頃には、少しは気温も下がっていて、ハリスツイードのざっくりしたウールの手触りも、心地よく感じる季節に。見た目も手触りも、やっぱりこれが一番、ということで、晴れて、連れ帰ることになったのでした。

Harris Tweed(ハリスツイード)といえば、2012年ほぼ日手帳カバーにも登場しますよね。

ハリスツイード生誕100周年の限定ラベルがついたカバー。イギリス大好きなので、こちらにも、とても心引かれたのですが・・・。でも、その代わりといっては何ですが、英国トラッドの代名詞のような、ハリスツイードをカメラケースで、初めて持ってみることにしたのです。

ハリスツイードは、その名にある通り、スコットランドの西岸にあるアウター・ヘブリディーズ諸島のハリス島や、お隣のルイス島で作られたツイード生地です。 島の職人さんたちが羊の新毛を紡いだ糸で手織ったものだけが、英国ハリスツイード協会に認められるのです。

ちなみに・・・

英国ハリスツイード協会(The Harris Tweed Authority)はハリス島ではなく、ルイス島のフェリー乗り場の近く、Garden Roadにありました。(イギリスの地図を見るのが好きです)

また、英国ハリスツイード協会のあの有名なマークは、「球と十字架」(Orb and Cross)。「ORB」ラベルと呼ばれているのだそうです。

ハリスツイードの品質基準は、イギリス国会の制定法で定められていて(1993年制定)、島民の家で紡がれること、100%子羊の新毛だけを扱うことのほか、有機飼料で飼育された羊であることなどの、もろもろの決まりをちゃんと守らないと、「ハリスツイード」と名乗ることはできないのだとか。

ということは、このカメラケースの生地も、スコットランドのルイス島かハリス島の誰かのお宅で紡がれたもの、ということですよね?

スコットランドは、グラスゴー周辺までしか行ったことがなくて、地図を見ながら、もっと西の果てにある島巡りもしてみたいと思いつつ、そこまで足を伸ばす機会が一度もありませんでした。 でも、いつか、このハリスツイードのカメラケースとともに、スコットランドの西にある小さな島々を訪れて、ハリスツイードの里帰りが実現出来ればいいなあ、なんて。

そんな旅愁に、心静かに躍らせながら、日々のあれこれを、新しいデジカメで写していきたいと思います。

The Harris Tweed Authority

Harris Tweed Hebrides