読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Hot Cocoa mix**

旅と文具とカフェめぐり

FIELD NOTES Two Rivers

20150728_01m

FIELD NOTESの限定エディション「Two Rivers」が届きました。

FIELD NOTESは、何度かネットで見て、以前から気になっていたノート。

購入を迷っていた私の背中を押したのは、今回の限定バージョンの表紙が、ある博物館が所蔵している、木版活字を使って印刷されたもの、ということでした。

印刷博物館とのコラボで生まれたノート

ハミルトン木版印刷博物館 Hamilton Wood Type & Printing Museum は、ウィスコンシン州のトゥーリバーズという町にあります。

博物館を作ったハミルトン社は、1880年代から20世紀半ば頃まで、この町で新聞の見出しや広告を印刷するための木版活字を製造していたのだとか。

その関係で、博物館は現在150万個もの木版活字を所蔵していて、木版印刷の保存活動や研究をしているそうです。 印刷ワークショップも開催しているとか。(行ってみたいです!>活字大好き・・・)

そんなHamilton Wood Type & Printing Museumと共同で製作されたノートが、FIELD NOTES Two Riversです。

20150728_02m

表紙にはヴィンテージの木版活字と2種類のランダムなインク、4種類の紙を使い、1961年製の印刷機Heidelberg GT 13″×18″ windmill pressで、一枚ずつ活版印刷されています。

実際、表紙を指でさわると、活版印刷された文字部分は、インクが乗ったぶん少し浮き上がっていて、ざらざらしています。

職人さんたちの仕事の様子がFIELD NOTES(USA)のサイトで、短い動画で紹介されていました。

実際に、職人さんたちが木版活字を並べている姿や、印刷現場の風景を見ることができます。

キャビネットの引き出しの中に、ずらっと並べられた活字や、刷り上ったばかりの表紙も映っていて、印刷大好きな私にとっては、とても興味深い動画でした。

こういった手作業を経て印刷されたノートが、ウィスコンシンからはるばる海を越えて、わが家に来たんだなあ、としみじみ。

昨年7月から始まった、FIELD NOTES Two Riversの印刷のために、工房では時に深夜までかかって作業に取り組む間、レコード・プレーヤーで古いLPを延々、流し続けていたのだとか。

そのプレイリストをサイトで見ることができるんです。(追記;現在はページがありません)

大好きなポリスのシンクロニシティが入ってる!と嬉しくなったり。ほかにはトム・ウェイツや、スティーリー・ダン、ローリング・ストーンズがプレイリスト入りしてると思えば、ベートーヴェンの交響楽まで。

印刷機の規則正しいリズムとともに、ポリスやベートーヴェンをBGMにして、刷り上がってきた表紙なんだなあ、と。

ウィスコンシンには行ったことがないけれど、そういった工程を知ると、商品をとても身近に感じます。いわば、作り手の人たちの顔が見える製品、なんですよね。

工場で大量生産されたものと違い、人の手でひとつひとつ丹念に作られたことを実感できるというか。

最近の消費者は、商品の背景に「物語」を求める傾向があると聞いたことがあります。

その「物語」を知ることで、商品への愛着が一層強くなったり、少々、お値段が高くても、その「物語」を共有するためならお金を支払う、といった具合に。

ものを単なる道具としてとらえるのではなく、それを使うことに、自分の中で何らかの特別な意味を見出したいということかもしれません。

そういった、特別な「物語」を持つものを使うことで、人とのつながりや、世界とのつながりを感じることができるんですよね。

20150728_04m

Two Riversの購入代金の一部は、Hamilton Wood Type & Printing Museumに寄付されるそうです。

今ではすっかり、デジタル印刷に取ってかわられた印刷業界ですが、木版活字で印刷すると、インクのかすれや、端が微妙に欠けた活字などが、どこか温かみのある文字になるんですよね。

応援の意味も込めて、そんな木版活字印刷という手仕事を、文化や歴史の一部として守っていくお手伝いができれば嬉しいです。

東京の印刷博物館も、東京旅行のたび何度も訪れるくらい、活字や印刷大好きなので、このウィスコンシンの博物館にも、いつか行ってみたいですね。

あと、京都のお寺に紅葉を見に行った際、実際に使用された現存する中では、最古の木版活字を偶然、お寺で見たときも、ひとり、テンション上がってました。(一乗寺の圓光寺さんです。家康が与えた、お経のための活字だったとか)

FIELD NOTESに万年筆で書いてみる

20150728_03m

早速、FIELD NOTESに万年筆で書いてみました。

輸入品なので、あまり紙質には期待してなかったのですが、(日本の紙製品は安くてもそれなりに良い紙質ですけど、海外はピンキリで)やはり、万年筆では残念ながら少しだけ裏抜けするようです。

細字でこれですから、太字でインクフローが良い万年筆だと、かなり抜けそうですね。

万年筆以外の、ジェットストリームなどで書いたほうが無難かな?
書き味は悪くないんですけど。

まあ、名前の通り、フィールド(野外)で使うことを想定しているノートなら、あまり万年筆は使用する筆記具の範疇には入ってないでしょうしね。
(私も、旅先ではジェットストリーム派なので…)

そういえば、上の写真などでペーパーウェイト代わりに使っている、金属の「D」の飾り文字は、アンティークの活字なんですよ。 神戸のアンティークショップで購入しました。

これも、昔はヨーロッパで実際に印刷に使われていたものだったそうです。

活版印刷の需要が激減して、もはや、実用品ではなくなってしまい、切り売りされたものだったかも知れませんね。

20150728_05m

このTwo Riversはアソートで3冊が1パックとして販売されています。

4種類の紙と2種類のインクをランダムに使用しているので、どんな柄の表紙が入っているか、パッキングを開けてみるまで分かりません。
(私は通販で購入したので、店頭購入時よりも、さらに何も分からずで。でも、逆に、どんな柄が届くか楽しみでもあったんですが)

本国アメリカでは、2015年春に販売開始したからか、すでに公式サイトではSOLD OUTになっていました。

日本ではまだ購入できますが、限定エディションなので、思い立ったときが買いどき、ですね。

あと、届いてみれば、予想していたより、かなり小さかったです。

ノートというよりも、小ぶりな手帳、といった感じでしょうか。 ジーンズの尻ポケットにも入りそうなくらいの、スマートフォンより一回り大きいサイズ。 だからこそ、野外に持ち出しやすいんでしょうね。

私も、旅(フィールド)に持ち出してみようかな?